Mr.Children「Melody」とWANDS「世界中の誰よりきっと」

これだ!

ミスチルの新曲「足音 〜Be Strong」のカップリング「Melody」を聴いていて、どこかで聴いた事があるようなメロディだけどどこだったっけ…と思っていてようやく気付いた。

Bメロの歌い出しがとっても似てます。よくある事です。ミスチルもWANDSも大好きじゃヽ(´ー`)ノ

2014/11/9 GRAPEVINE @ なんばHatch

全然ライブのテンションでなかったにも関わらず、とても充実した時間を与えてくれました。

夢現

アイドルや盛り上がる系のロックライブを除けば、基本的にライブ中はずっと考え事。いいライブであればあるほど、プラスで楽しい野望の世界が広がるし、つまらないライブなら、よく分からないことを考える。

そんな中で、今回のライブは最高に思考の世界に浸れた。この先やりたい事とかがブワッと頭を駆け巡って、あっという間の2時間。じゃあ音は覚えてないのか!って、もちろんそんなはずがない。「1977」「ぼくらなら」「片側一車線の夢」は好きなだけに記憶にも濃い。新曲も割と記憶に残っている。まぁ、それ以外の曲は思考に溶けてしまったんだけれど。

声の音色

それにしても、田中氏の声はますます力強くなるばかり。それでいて、曲によって声色は使い分けられていて、雰囲気を損ねない。曲さえ大衆向けだったら、間違いなくアリーナ規模以上の器なのに、なんて事を考えながら浸る。

いつでも取れるチケット

現実は逆に、そこまでチケットを取ることは難しくない。予め行きたいなと思っていれば、特に関西圏で取れないことはほとんどない。なぜバインがと思うこころと、こんなにいいバンドを見たいと思った時に見られるのは幸せだし、本来他のグループもそうあるべきだと思う気持ち。チケット取りに必死になる世界なんて、もうゴメンだ。

静かな盛り上がり

バインのライブはおとなしい。きっと聴いてるファン、演奏しているメンバー共に、心の中は熱く盛り上がっているはず。でも、表面上は大人しい。「オイ!オイ!」と盛り上がることも、拳を振り上げることも、合いの手やコールを入れることも、黄色い声が飛ぶことも、ほとんどない。普段行くライブは、メジャーなアーティストでもアイドルのライブでも、比較的それらが入ることが多い。そうでなければ盛り上がっていないんじゃないか、まるで不安を抱えているように。

ビールを片手に

そんなバインのライブだから、入場ワンドリンクでビールを煽って、両手が塞がっていても最高に楽しめる。つくづく、いいバンドだ。

セットリスト

ふれていたい
想うということ
ANATA
Neo Burlesque
Empty song
片側一車線の夢
ONI
Metamorphose
YOROI
吹曝しのシェヴィ
ぼくらなら
Good-bye my world
KOL
discord
1977
うわばみ
CORE
風の歌
[アンコール]
南行き
指先
放浪フリーク

大人の情熱 – クレイジーケンバンド「スパークだ!」

スカパーつけてたら勝手に流れててアンテナにひっかかった。

「年をとってもまだやれる!やり残したことはないか?」みたいな大人向けの歌詞、夕暮れ時を感じさせるしっとりした音。「夢に向かって突き進むぜ!」みたいな若者の手放しなエネルギーではないけれど、年のせいにして諦めるでもない、まさに自分好みの曲。ミスチルで言うと「東京」みたいな感じ。

この曲、どうやらNHK「みんなのうた」になっていたようで。BUMPの「魔法の料理」の時も、ポンキッキーズ(だったかな?)の曲だったミスチルの「ヨーイドン」の時も思ったけど、全然子供向けじゃない。いや、ま、大人が作ってるんだからそりゃそうなんだけど、「おどるポンポコリン」とか「ゲラゲラポー」なんかはいかにも子供向けな雰囲気の曲と比べると、歌詞が大人くさすぎる。そういうの、大好物です。

道に迷ってる時に聞くと、なんだか泣いちゃいそうになりますね。とってもオススメ。

惜しい!RPG – SEKAI NO OWARI

セカオワのRPGにハマりました。いいね…いい!

正直言って、最近のファンタジー路線はそんなに好みじゃない。
どちらか問うまでもなく「虹色の戦争」ぐらいの雰囲気が好き。
…なんて実はそんなに変わったわけでもないのかな?
えらそーに言える程には聞いてないニワカです。

んが、RPGはいい。
深瀬くんの声、メロディ、マーチング、ぱちーんて全てのピースがハマってる!
最後の方、「目指そうか」「世界を」の食い気味で歌詞を乗せていくところなんて、
はやる気持ちが伝わってくる感じでたまらない。
タイアップも良かったし、間違いなくバンドの顔になる曲ですよ。

何が惜しい?
やや、CDなのに歌い方がちょっと力強すぎるかなーって当社比。
ミスチルに飼い慣らされた自分の感性だと、
CDはテンション6割ぐらいにしてあって、ライブでCDみたいな歌い方をされた日にゃ
涙腺なんて青く澄み渡る空にぶっ飛ぶってなもんですよ。

なんていう、ただの欲です。

いい曲だねぇ。

ももいろクローバーZ – GOUNN

10/27のラジオ「ももクロくらぶ」、28日のYahoo動画でついにGOUNNの音源が公開されました!GOUNNツアー初日の和歌山公演で聴いて以来、待ちに待った音源公開です。ライブで1度聴いたきり、先日公開されたoff vocal版ばかりを聴いていたせいで最初は違和感もあったんですが…数回聴いたら通常版にも慣れました、じゃなくてハマりました(笑)

仏教的、インド的な音色に、言葉数を目一杯詰め込んだAメロ、キャッチーなサビ1に、一世風靡セピアの「前略、道の上より」を彷彿とさせるサビ2。アイドルっぽくない曲だけど、音楽に重点を置いた「5TH DIMENSION」からももクロに入った自分にはむしろ直球ど真ん中ストライク!

みんな着実に歌唱力も上がってて、音源で聴く分にはアイドルを感じなくなってきてます。ライブでもカッコ良く歌ってるから、あとは緊張しがちなテレビで上手いこと歌えるといいですね。難しい曲ばかりで大変だけど、「Neo STARGATE」や「BIRTH〜」の時のようにズコーってならないで、ヒヤヒヤせず見られるようになればいいなと。ただベテランのB’zやミスチルもライブ巧者のくせに、テレビ苦手ですからね…そうならないよう頑張って!そこんとこ、ソロで10代のくせにテレビやフェスで堂々と歌い上げてる家入レオちゃんなんかがむしろ異常なのかも(笑)

GOUNN、Yahoo動画に行けば何度でも見れちゃうので、CD発売までに飽きない程度にしとかないとね…

Yahoo! JAPAN限定 ももクロ新曲先行解禁 ”GOUNN” – Yahoo! JAPAN

コブクロ – MUSIC MAN SHIP

2004年にリリースされたコブクロ4枚目のアルバム。一般によく知られてる曲だと「Million Films」「永遠にともに」が収録されていて、アルバム曲のクオリティも総じて高い、コブクロで一押しの作品です。

「YELL」「轍」からしばらくヒットから遠ざかっていて、ちょうど「Million Films」でブレイクしかかっていたタイミングのアルバムなんですよね。ここから「桜」や「ここにしか咲かない花」、そして「蕾」やベストアルバムで完全にブレイクしていくわけです。

ミュージシャンの楽曲って、ブレイクに向かっていくタイミングにいい作品が多いです。売れたいっていう不満、欲望、熱を強く持ちながら、それが大衆にも人気が出る…普遍性の高い楽曲だからでしょうか。もちろん売れる前も売れてからも、いい作品を出す人は出しますが、自分にとってはそのタイミングのアルバムに名作が多いと感じてます。

「HUMMING LIFE」ほのぼのしたメロディと歌詞が最高。ミュージシャンの主人公が、仕事をしてる彼女と一緒に暮らして、肩身の狭さを感じながら、売れるために頑張ってる姿を描いた物語…これってコブクロの実話でしょうか(笑)

「エピローグ」切ない恋愛の歌。この曲は特に二人の声のハーモニーが生きてます。

「この指とまれ!」ライフルなんて単語が出てくる、コブクロには珍しい平和をテーマにした曲。エレキギターがメインなんですけど、実はコブクロってロックが似合うんですよね。シングルはどうもアコギ一辺倒、しかもバラード寄りで、「コブクロまたこんな感じか」感を世間に与えてるような気がしてなりません。エレキギュインギュインの曲を打ち上げて、「こんなのもあるのか!」って思わせたらいいのに…

「ここから」卒業テーマ。高校卒業の時にこの曲があったら号泣してたんじゃないかと思います(笑)

このアルバムにハマって、あわてて名古屋センチュリーホールにツアーを見に行きました。まだオフィシャルサイトのチケット先行予約で簡単にチケットが取れていた頃。愛知万博の特設ステージのために、整理券を貰うため頑張ったこともありました。今やツアーはアリーナクラス、京セラドームすら埋めます。たまたま友人に勧められたおかげで、ブレイクの勢いを目撃できたアーティストになりました。

そういえば昨日は大阪の梅田でゲリラストリートライブをしたようで。コブクロのストリートライブなんてすっごく見てみたいけど、もう普通にはやれないですもんね。売れる前、ストリート時代を知っている人がどんな気持ちで今を見ているのか、ちょっと知りたい気もします。

B’z – LOOSE

昨日のFIELD OF VIEWに同じく1995年リリースのアルバム。「ねがい」と「LOVE PHANTOM」の2曲が好きすぎて、発売日の3日前からCDショップに置いてないか探しに行ったほどです(笑)普通フラゲ日といえば発売日前日ですけど、当時はそれも分かっていなかったんですよね…結局3日続けて通ってフラゲ日に手にいれました。

B’zといえば90年代前半からメガヒットを連発していたので、知ってる人からすると勢いが落ちてきた頃…って認識らしいです。確かに90年代の真ん中はミスチル現象、人気バンドの台頭(スピッツ、シャ乱Q、ウルフルズ、GLAY、ラルク…etc)、空前のTKブームがありましたもんね。TK=小室哲哉って言わないと若い子は分かんないんだろうな。って小室哲哉すら知らなかったらもうお手上げ!

しかし周囲から遅れてJ-POPに目覚めたばかりの自分にはそんなの関係ねぇ。「LOVE PHANTOM」の優雅なストリングスからピアノへ繋ぐイントロ、引き裂くようなギターからのサビに衝撃を受けて、この曲にハマり、ひいてはB’zに惚れ込むことになったのです。

この頃、音楽情報のほとんどは音楽雑誌「WHAT’s IN」や「CDでーた」から入手していました。このアルバムのプロモーションのTVやラジオ出演情報ももちろん雑誌から。インターネットなんて全然普及していなかったので、きっと公式サイトなんてものもほぼ無かったはず。そして出演番組の一つだったのがNHK-FMのラジオ番組「ミュージックスクエア」でした。中村貴子さん、貴ちゃんがDJの、個人的にJ-POPの深みに落ちていくことになった音楽の母とも言える番組。大きな出会いのきっかけにもなった、印象深いアルバム「LOOSE」です。

1曲目のギターとシャウトの短いオープニングから、力強くて華々しい「ザ・ルーズ」への流れがたまんないですね。おぼろげながら、ミニコンポの前でワクワクしながら聴いてたのを思い出しました。「ザ・ルーズ」は家庭教師をしながら卒業後を漠然と考えている学生の、少しゆるーい雰囲気の歌。当時ガキんちょだった自分には実感のかけらも無かったけれど、大人になった今聴いてみると、気付いたら社会に放り出されたような感じもあって妙に納得。世の中に「俺は社会に出て行くんだ!」って覚悟を持った人間とそうでない人、果たしてどっちが多いのか…ちょっと気になります。ちなみに昨日の「FIELD OF VIEW I」に収録されている「THINK OF MYSELF」の歌詞も卒業間近な学生の歌です。みんな不安なんだね。

アルバム全体からは、ちょっと寂しい雰囲気を感じます。「♪出会い別れ土に埋もれ 日が暮れるように死んでいく」という聞くからに悲しげな「夢見が丘」を筆頭に、「消えない虹」「砂の花びら」「キレイな愛じゃなくても」「BIG」…やっぱり暗い。ただ、深く心の底まで沈んでいくような暗さじゃなくて、物悲しいっていう言葉の方がピッタリかな。割と新しめのアルバム「ACTION」は聞くと凄く前向きになるのとは対照的です。でもこの、ちょっと影を落とす感がたまらなく好きな1枚です。どのアルバムにも言いますけど、シングル3曲も鉄板ですし、強くオススメします(笑)

FIELD OF VIEW – FIELD OF VIEW I

今はもう解散してしまったFIELD OF VIEW…FOVのファーストアルバム。自分が音楽を好きになったのとほぼ同時に出てきて、あっという間に好きになりました。このアルバムなんて一体どれだけ聴いたか分からないぐらい…当時はiTunesなんてなかったから(笑)

いま20代後半〜30代以上の人でFOVを知ってる人が抱いてるイメージが、恐らくそのままCDになったようなポップなアルバム。色んな音楽を聴いた人には物足りなさを感じさせるぐらい、キャッチーな曲だけが10曲収録されています。タイアップがついた2曲のシングル「君がいたから」「突然」は多くの人が聴いたことでしょう。

声がね、イケメン声っていうか好青年声っていうか。実際、浅岡さんはイケメンで好青年の部類ですしね。だからこそ、これだけ捻りのないポップがしっくりきたんだと思います。再生すると、心地いいなぁと思ってるうちに10曲が終わること請け合い。すぅーっと流れていきます。

アルバム曲「セピア」「恋が愛に変わってゆくまでに」「THINK OF MYSELF」「迷わないで」「とまどいの季節」がまたシングル曲に負けないクオリティのポップソングで。シングル曲のどっちかが好きなら、間違いなくこのアルバムは当たりです。恐れることなく聴いてみましょう!

音の雰囲気的には、土日…仕事や学校が休みの日の晴れた午前中にピッタリ。このアルバムでも流しながら新聞読んだり朝食を食べたり洗濯したり…うん、いいテンションになります。ちなみに自分の中で「休日・晴れ・午前中」枠は他に、「Bank Band – 沿志奏逢3」や堂島孝平あたりがラインナップしています。一言でいうと「ほのぼの感」。

アルバムの最後を「君がいたから」で締めくくるのがまた素晴らしい構成で、文句なし!ただこのアルバム、多感な時期に尋常じゃないぐらい聞いたので、いちいち当時の思い出が蘇ってきちゃうんですよね。もうすっかり連絡も取っていない、FOV大好き仲間だった友達のこととか。90年代に好きになった多くの曲は思い出が絡みつきすぎて、なかなか公平に評価が出来ません。みんなそうなんじゃないかな…

FOVはデビュー2曲が華々しすぎたせいで、人気的には尻すぼみになってしまったのは残念だけど、実は他にもいい曲たくさんあるんです。ぜひ、また書きたいと思います。

TOMOVSKY – SKIP

the pillows目当てで見に行ったBorn in The’60sというライブで、初めて見たTOMOVSKY。この曲は一度聴いただけで凄く印象に残りました。

  • 「できない事はきっと今頃 それを出来る誰かがしてるんだ」
  • 「第一印象でピンとこなければ 即、遠ざかるんだ」
  • 「順応ってなんだ?それ本当に必要なのか?」
  • 「気まずい空気を吸い続ける努力が報われた歴史を僕は知らない」

つい最近始めたばかりのことで、何か違うな、やめたいなって思った事があったんだけど、日本では石の上にも三年とか言って我慢することが美徳とされてる空気がありますよね。そんなモヤモヤを抱えた時に、この曲の歌詞を思い出しました。

もちろん我慢が必要な時もあると思うけれど、人には向き不向きがあって、他にそれを楽に出来る人がいるなら無理に自分がする必要はないんじゃないかな…なんて楽な気持ちになれました。投げ出しがちな自分に落ち込んでいる人にオススメの1曲です。スキップスキップ。

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BUMP OF CHICKEN – orbital period

前の記事で挙げたももクロの「5TH DIMENSION」がコンセプトアルバムとしてミスチルの深海以来だと書いたんですけど、負けず劣らずの作品がありました。この調子だと、存在を忘れてるだけでどんどん出て来そうだなぁ…いや、どんどん出てきます。世の中には名盤がいっぱい!

タイトル「orbital period(公転周期)」が示す通り、宇宙をテーマにしたアルバム。エンディングの「Flyby」がオープニングの「Voyager」のメロディを膨らませた内容になっていて、アルバムを通して物語になっているような印象を受けます。この2曲のペアはMr.Childrenのアルバム「IT’S A WONDERFUL WORLD」に収録されている「Dear wonderful world」と「It’s a wonderful world」のペアに似ているかも。

中でも好きなのは「Arrows」。静かな曲で、声や演奏から伝わってくる優しさ、そして最後の力強さといったらもう!言葉で説明する力はないので、四の五の言わずに聞いてみて下さい(笑)Aメロを1オクターブ上げて大サビのようになっている曲の構成がたまらなく好きです。

負けじとお気に入りなのが「かさぶたぶたぶ」。かさぶたをモチーフに、優しいメロディで励ましてくれます。アルバム全体が物語のようだとさっき書きましたけど、以前のアルバムに収録されている「K」といい、物語のような歌詞を書かせたら藤原基央の右に出る人は滅多に見つからないでしょう。歌ってるとなんか泣きそうになっちゃう歌詞で、BUMPの曲はそんなんばっかで困ります…

余談ですが、同じBUMPの「beautiful glider」やミスチルの「あんまり覚えてないや」「東京」が好きな事を思うと、どうやら自分は音や詞が優しいタッチの曲が好きなようです。癒されたいんだなぁ。

「才悩人応援歌」はBUMPお得意の中二病系歌詞。こんな曲を書かれると藤くん大丈夫かと心配になっちゃいますけど、この歌詞にとても惹かれている自分が人の心配なんてしてる場合じゃなかった!BUMPが好きなら大抵この曲も好きなんじゃないかと勝手に思ってます。人気者だけど、アニメやゲーム好きだしFF7語らせたら止まらないし、ミュージシャンじゃなかったら本当にただのオタクですね彼ら。そこがまたいい!

コンセプトアルバムという程に世界観ガチガチなアルバムではないのですが、コンセプトに縛られなかった分だけ1曲1曲のクオリティが高くなった感じです。自分の中ではBUMPのアルバムの中で一番好きだと自信をもってオススメできる作品。もし良ければベスト盤とセットで買うなり借りるなりして聞いてみて下さい!