BUMP OF CHICKEN – orbital period

前の記事で挙げたももクロの「5TH DIMENSION」がコンセプトアルバムとしてミスチルの深海以来だと書いたんですけど、負けず劣らずの作品がありました。この調子だと、存在を忘れてるだけでどんどん出て来そうだなぁ…いや、どんどん出てきます。世の中には名盤がいっぱい!

タイトル「orbital period(公転周期)」が示す通り、宇宙をテーマにしたアルバム。エンディングの「Flyby」がオープニングの「Voyager」のメロディを膨らませた内容になっていて、アルバムを通して物語になっているような印象を受けます。この2曲のペアはMr.Childrenのアルバム「IT’S A WONDERFUL WORLD」に収録されている「Dear wonderful world」と「It’s a wonderful world」のペアに似ているかも。

中でも好きなのは「Arrows」。静かな曲で、声や演奏から伝わってくる優しさ、そして最後の力強さといったらもう!言葉で説明する力はないので、四の五の言わずに聞いてみて下さい(笑)Aメロを1オクターブ上げて大サビのようになっている曲の構成がたまらなく好きです。

負けじとお気に入りなのが「かさぶたぶたぶ」。かさぶたをモチーフに、優しいメロディで励ましてくれます。アルバム全体が物語のようだとさっき書きましたけど、以前のアルバムに収録されている「K」といい、物語のような歌詞を書かせたら藤原基央の右に出る人は滅多に見つからないでしょう。歌ってるとなんか泣きそうになっちゃう歌詞で、BUMPの曲はそんなんばっかで困ります…

余談ですが、同じBUMPの「beautiful glider」やミスチルの「あんまり覚えてないや」「東京」が好きな事を思うと、どうやら自分は音や詞が優しいタッチの曲が好きなようです。癒されたいんだなぁ。

「才悩人応援歌」はBUMPお得意の中二病系歌詞。こんな曲を書かれると藤くん大丈夫かと心配になっちゃいますけど、この歌詞にとても惹かれている自分が人の心配なんてしてる場合じゃなかった!BUMPが好きなら大抵この曲も好きなんじゃないかと勝手に思ってます。人気者だけど、アニメやゲーム好きだしFF7語らせたら止まらないし、ミュージシャンじゃなかったら本当にただのオタクですね彼ら。そこがまたいい!

コンセプトアルバムという程に世界観ガチガチなアルバムではないのですが、コンセプトに縛られなかった分だけ1曲1曲のクオリティが高くなった感じです。自分の中ではBUMPのアルバムの中で一番好きだと自信をもってオススメできる作品。もし良ければベスト盤とセットで買うなり借りるなりして聞いてみて下さい!

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