B’z – LOOSE

昨日のFIELD OF VIEWに同じく1995年リリースのアルバム。「ねがい」と「LOVE PHANTOM」の2曲が好きすぎて、発売日の3日前からCDショップに置いてないか探しに行ったほどです(笑)普通フラゲ日といえば発売日前日ですけど、当時はそれも分かっていなかったんですよね…結局3日続けて通ってフラゲ日に手にいれました。

B’zといえば90年代前半からメガヒットを連発していたので、知ってる人からすると勢いが落ちてきた頃…って認識らしいです。確かに90年代の真ん中はミスチル現象、人気バンドの台頭(スピッツ、シャ乱Q、ウルフルズ、GLAY、ラルク…etc)、空前のTKブームがありましたもんね。TK=小室哲哉って言わないと若い子は分かんないんだろうな。って小室哲哉すら知らなかったらもうお手上げ!

しかし周囲から遅れてJ-POPに目覚めたばかりの自分にはそんなの関係ねぇ。「LOVE PHANTOM」の優雅なストリングスからピアノへ繋ぐイントロ、引き裂くようなギターからのサビに衝撃を受けて、この曲にハマり、ひいてはB’zに惚れ込むことになったのです。

この頃、音楽情報のほとんどは音楽雑誌「WHAT’s IN」や「CDでーた」から入手していました。このアルバムのプロモーションのTVやラジオ出演情報ももちろん雑誌から。インターネットなんて全然普及していなかったので、きっと公式サイトなんてものもほぼ無かったはず。そして出演番組の一つだったのがNHK-FMのラジオ番組「ミュージックスクエア」でした。中村貴子さん、貴ちゃんがDJの、個人的にJ-POPの深みに落ちていくことになった音楽の母とも言える番組。大きな出会いのきっかけにもなった、印象深いアルバム「LOOSE」です。

1曲目のギターとシャウトの短いオープニングから、力強くて華々しい「ザ・ルーズ」への流れがたまんないですね。おぼろげながら、ミニコンポの前でワクワクしながら聴いてたのを思い出しました。「ザ・ルーズ」は家庭教師をしながら卒業後を漠然と考えている学生の、少しゆるーい雰囲気の歌。当時ガキんちょだった自分には実感のかけらも無かったけれど、大人になった今聴いてみると、気付いたら社会に放り出されたような感じもあって妙に納得。世の中に「俺は社会に出て行くんだ!」って覚悟を持った人間とそうでない人、果たしてどっちが多いのか…ちょっと気になります。ちなみに昨日の「FIELD OF VIEW I」に収録されている「THINK OF MYSELF」の歌詞も卒業間近な学生の歌です。みんな不安なんだね。

アルバム全体からは、ちょっと寂しい雰囲気を感じます。「♪出会い別れ土に埋もれ 日が暮れるように死んでいく」という聞くからに悲しげな「夢見が丘」を筆頭に、「消えない虹」「砂の花びら」「キレイな愛じゃなくても」「BIG」…やっぱり暗い。ただ、深く心の底まで沈んでいくような暗さじゃなくて、物悲しいっていう言葉の方がピッタリかな。割と新しめのアルバム「ACTION」は聞くと凄く前向きになるのとは対照的です。でもこの、ちょっと影を落とす感がたまらなく好きな1枚です。どのアルバムにも言いますけど、シングル3曲も鉄板ですし、強くオススメします(笑)

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