もう一度Toodledoへの挑戦 – スマホ時代のタスク管理「超」入門

Wunderlistというタスク管理のサービス(iOS,Android,Mac,Windows,Webで使用可能)があります。

Wunderlist 2 – Your beautiful and simple to-do list

Macで登録したリストがスムーズにiPhoneで見られたり、その逆も出来たり、シンプルなTodo的使い方(例えば買い物リストのような)をするにはとっても便利です。ただ、タスク管理として繰り返しやコンテキストなどをするほど細かな設定には向いていません。

佐々木 正悟,大橋 悦夫 東洋経済新報社 2013-01-25

最近、シゴタノでもおなじみ両名のこの本を読んで、再びToodledoを使ってみることにしました。再び…そう、以前にも使っていました。それも2回も。まず最初に見た目と複雑さで挫折してRTM(Remember The Milk)に移り、頑張ってToodledoに慣れ、ところがタスクが溜まる一方で見るのもうんざりして放置…というタスク管理の定形的なパターンです。

上記の本が良かったのは、タスク管理のツールを紹介する以上に、日常の様々なタスクをどのように登録&処理していくかというタスク管理の手法に力が入っていた点。特に秀逸だったのは、本編の後、最後の章として設けられていた第7章、Q&Aのトラブルシューティング。タスク管理を始めると詰まってしまうポイントへのアドバイスがとても参考になります。

Q「長い間放置し続けたタスクのうまいやり方が分かりません」
A「10秒しかやってはいけない!と考えてみる」

上記のQ&Aはとても参考になりました。10分ぐらいのタスクでも、いざやろうと思うと腰が重くなるものですが、「10秒でもやったらOKにするか」ぐらいの気持ちならスッと取り掛かれて、しかも結構やり終えちゃう。パソコンの起動や車の発進に似て、人間の行動も取っ掛かりに大きなエネルギーが必要なんですね。それを軽くしてあげることで、実際に行動を起こせることが分かりました。

前回まではタスクが溜まりに溜まってうんざりしていたけれど、今回はこの本やシゴタノの記事を参考にしつつ、上手い具合にこなせています(ちょっとだけ溜まってるタスクもあるけど)。これ以上溜めないように、少しずつ様子を見て繰り返しを調整していけば、いい感じに日常の作業をこなしていけそうです。

他にもOmniFocusなどのアプリも紹介されていましたが、こちらはお値段も結構張るので、Toodledoをしっかり使いこなせるようになってから検討してみようと思います。

一つだけ「しまった!」と思ったのが、Kindle版が出ている事を確認していなかったこと。確認していたら安くていつでも読めるKindle版を選んだのに…というその点だけ後悔しています。ただ、書籍版でも自分にとってはお値段以上の価値がありました。タスク管理をどのようにすべきかという「手法」に興味がある方に強くオススメです。

それではまた!